マイレコ

My Records ・ My Reccomends ・ Mile Records

新型コロナウィルスで痛感した「トップダウン」の力

コロナウィルスへの対応で、トップダウンで社員を守ろうとしない会社に絶望し転職を考え始めた経緯はおとといの記事に詳述

maireko.hatenablog.com

 

週があけて、緊急事態宣言を今か今かと待ちわびている自分がいる。人事部員は私だけでなく、役員を除く全員が「会社が決められないなら、早く国が動いてくれ」と思っているのが明らかであった。

広島や京都の大学で卒業生の感染が報道されていた。入社式や新入社員研修の延期を決定していない私の会社にとって、非常に恐ろしいニュースだった。新入社員の卒業旅行については各自に報告してもらい、帰国から2週間以上経過していることは確認しているが、先週末、東京の多くの大学でも卒業関連のイベントが行われていたように思う。卒業式が中止になっている大学でも、聞くと「学科の会はある」「ゼミの送別会がある」という状況だった。某私立大学では、中止した卒業式当日に卒業生が自主的に集まったという。東京の大学でも、卒業旅行帰国者からのクラスター発生が発覚するのは時間の問題だろうと推測している。

 

今日の20時からの都知事会見に期待していたが、緊急事態宣言は出なかった。医師会や諮問委員会では緊急事態宣言を出した方がという意見が出ているとニュースでは言われているが、行政の判断は今日も見送られた。社会的影響など総合的に考えて慎重に判断、というのは事実だろうが、トップダウンの機動力の遅さは、先週私が会社に対して感じたものと同じように感じる。なぜ決められないのか。命や、社会の安全よりも大切なものはなんなのか。

 

経営者や行政には、私には見えていない広い視野があるのだと思う。しかし、「決定」を司るのであれば、メッセージを持って決断を下すことが求められていると私は思う。新型コロナウィルスがはっきりと示したのは「トップダウン」の必要性だ。他社の動向を見ていても、きちんとトップダウンが機能している会社では、社員が在宅勤務などでなれない環境にあったとしても前向きにこの事態を乗り越えようとしているように見える。賛否両論があったとしても、大きなデメリットがあったとしても、決断をすべきタイミングに動くトップを私は支持する。